生産管理は日本流でいけ!―在庫減、低コスト、短納期を実現するヒント集 ｜田中 一成
生産管理は日本流でいけ!―在庫減、低コスト、短納期を実現するヒント集
田中 一成
日本実業出版社 刊
発売日 2002-12
もう少し深い批判が必要 2003-01-08
著者は生産管理や在庫管理について実績があり、幾分過激な
表題からどのように所謂3文字ものを批判されるのか興味を覚
えて購入しました。
大きく分けて前半はERP、TOCやSCMを批判し、後半は在庫削減、
納期短縮のハウツ−ものです。後半の方は格別目新しいものが
無いので前半について一言。
著者の批判には基本的に賛成です。所謂3文字物で多くの日本人が泣きました。でもそれは3文字を日本に紹介した具体的な事例を
まるで知らない経営・会計学者や経験のまるで無いコンサルタン
トのせいではないでしょうか？
例えば著者はマイケル・ハマ−の著作にBPRの方法が書いていない
と批判します。でもアメリカの経営書はどれもそうです。日本の
経営者や管理職の方が何故3文字物を読むかというと、現状を打開するためのヒントを探しているからだと思います。であれば3文字の
背景や具体例を自ら探し検討し、しかる後自社に当てはめられるの
か否かを検討すべきでしょう。この点で著者がもっと突っ込んで
批判されると、もっと良い本になったと思います。残念。
そこで批判する意義に2点。後半は役に立つ人もいるでしょうから
1点、合計3点。
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