笑わせる!技術―なぜ、あの人は人気があるのか |中島 孝志

笑わせる!技術―なぜ、あの人は人気があるのか笑わせる!技術―なぜ、あの人は人気があるのか
中島 孝志
廣済堂出版 刊
発売日 2005-02

「あんた、おもしろいねぇ」と言われる人は順風満帆の人生間違いなし 2005-08-05
 いま、ビジネスでいちばんウケるのは「人を笑わせる!」ことができる人! というのは、本書の第1章のタイトルです。事実、ニューヨークやロサンゼルスの電話帳には24時間ジョークを流しているダイヤルサービスが載っているそうです。気の利いたジョークを挨拶の冒頭に入れるために、アメリカのビジネスマンは、ここに電話をしてネタを仕入れるとのこと。 日本でも「あんた、おもしろいねぇ」と言われる人は順風満帆の人生間違いなし、と著者は言っています。
 ただし、サンマちゃんや紳介のように小さい頃から「おもしろい」ことに磨きをかけてきた関西人と違い、ふつうの日本人はお笑いエリートに勝負を挑んではいけません。著者の指摘する、次の5つのツボを抑えることからはじめましょう。
 (1) 場が和むか?
 (2) 膝を乗り出してくるか?
 (3) ウィットとユーモアに富み、なによりわかりやすいか?
 (4) 話に花が咲くか、言い換えれば、発展性、成長性、飛躍性があるか?
 (5) 心を動かされるか? 本書には、このツボを抑えるために、いろいろな成功例が紹介されています。
 私が気に入ったのは、ある会社が顧問税理士を採用する際の面接でのできごと。
 「1+1はなんですか?」という面接者の質問に、1人目は「それは2に決まっています」と答え、2人目は「バカにするつもりか!」と怒って帰ってしまいました。もちろん不採用です。
 採用になった3人目の税理士は「いくらにしたいんですか?」とニヤッとしたといいます。こんな融通のきく税理士であれば会社の税務を任せられる。経営者と協調できる、というのが採用理由です。 ただし、本書は体系的・集中的に笑いの実例を集めたものではありませんから、期待しすぎないように。「そういう、勉強して笑いを習得するっていう“まじめさ”がダメなんだなぁ」と著者に言われてしまいますよ。

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