エンタープライズ・プロジェクトマネジメント ― プロジェクト型組織による全社経営 |Paul C. Dinsmore

エンタープライズ・プロジェクトマネジメント ― プロジェクト型組織による全社経営エンタープライズ・プロジェクトマネジメント ― プロジェクト型組織による全社経営
Paul C. Dinsmore
ダイヤモンド社 刊
発売日 2002-07-12

海図なき新たな大航海時代の経営理論 2003-03-19
昨年、マイクロソフト社は自社のプロジェクト管理ソフトにサーバーモジュールを追加した。理由はと言うと、企業の中に存在する様々なプロジェクトを一元的に管理する仕組みの必要性を経営者が感じたからである。この製品のセミナーでの冒頭、講師は会場の人たちにこう聞いた。「皆さんの中で現在自分の会社で行われているプロジェクトの件数をほぼ正確に把握している方はどの位いらっしゃいますか?差し支えなければ挙手をお願いします。」手を上げる人は疎らであった。このことは全社レベルでのプロジェクトの数が管理不能なほど増加していることの証左である。プロジェクトが増えることは決して悪いことではない。差し迫った状況に対応するために立ち上がるのがプロジェクトの本質だからである。ただし???経営トップが認識を欠いたプロジェクトがあちらこちらで立ち上がるのはマネジメントコントロールの観点から問題である。とはいっても従来の経営手法で対応できる代物ではない。何しろプロジェクトは組織横断的に立ち上がるのが常だからである。ならばどうするか?と言う観点で発想されたのがエンタープライズ・プロジェクトマネジメントである。プロジェクトマネジメントは初期の使命を終えて、統合の時代を迎えているのである。ユニークではあるが、しっかりとマネジメントされている状態が求められる姿である。その本質を見事に描き切ったのが本書である。プロジェクトマネジメントの概念をしっかりと理解した上で読んで欲しい著作である。プロジェクトマネジメントの概念はPMBOKに代表される知識体系に集約されている。その先に本書があると理解してこそ価値が見出せる。少し敷居の高いビジネス書かもしれない。しかし原著が刊行されたのは1999年である。我々はそのことを深く考える必要がある。

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