人を動かす!EQマネジメント―プロジェクトは「こころ」で決まる! |高山 直

人を動かす!EQマネジメント―プロジェクトは「こころ」で決まる!人を動かす!EQマネジメント―プロジェクトは「こころ」で決まる!
高山 直
技術評論社 刊
発売日 2005-02

平易すぎるかな 2005-11-05
いままで、EQに関する本を何冊か読んできた。いずれも、EQ理論提唱者のサロベイ、メイヤー、ゴールマンといった米国の学者の翻訳ものであった。翻訳に問題があるのか原書が原因なのかわからないが、学術用語の使い方がしつこく、読みづらかった。また、具体例が米国人向けであり、日本人にとってはちょっと場違いなものがあった。その点、この本は、EQ理論をベースにした人材育成会社の日本人社長であり、わかりやすく書かれている。EQ理論の基礎となる感情の識別、感情の利用、感情の理解、感情の調整に関する説明も顰蹙を買った食品会社社長の例など身近な例を引いておりわかりやすい。この本で特に役立ったのは、プロジェクトマネージャーが目指すべき人物像。「話しやすい」マネージャー、「近づきやすい」マネージャー、「メンバーをサポートする」マネージャーを理想的なマネージャーとしている。このことは、現在のように技術が進歩し、仕事が細分化され、マネージャーの知識をメンバーが超えている状況におけるマネージャーの役割を考える上で参考になる。この本の難点はすこし、平易すぎること。タイトルが「人を動かす!EQマネジメント」なんて仰々しい割りに、《今日は一日笑顔でいこう》なんて、ページの真ん中に大きく書かれていて、少し引いてしまう。米国学者の翻訳ものは難解だが、これは平易すぎる。でも、EQの実践本としては、推薦できる。なんたって、自分にもできると思わせてくれるから。

さらに詳しい情報はコチラ≫

[PR]佐伯チズ(ちず)さんの美肌方法の秘訣

Comments are closed.