最速で開発し最短で納めるプロジェクト・マネジメント―TOCの管理手法“クリティカル・チェーン” |村上 悟 /井川 伸治

最速で開発し最短で納めるプロジェクト・マネジメント―TOCの管理手法“クリティカル・チェーン”最速で開発し最短で納めるプロジェクト・マネジメント―TOCの管理手法“クリティカル・チェーン”
村上 悟 /井川 伸治
中経出版 刊
発売日 2002-10-22

全世界で300万部を超えたというベストセラー『ザ・ゴール』の考え方の実践方法を解説し、大好評を博した『在庫が減る!利益が上がる!会社が変わる!』のシリーズ第3弾。
今回は、なぜ開発が遅れるのか、なぜ納期を守れないのか、といった従来からの問題の核心に迫り、プロジェクト全体を最適化する方法を指南している。とくに注目したいのは、生産現場から生まれたTOCの理論をプロジェクトマネジメントに応用する「クリティカル・チェーン」の考え方である。
著者らによると、プロジェクトが遅れる原因は、大きく分けて3つある。1つは安全余裕をムダにするしくみと心理(納期遅れのみが伝播し、早まった分は決して表面化しない)、もう1つは学生シンドローム(納期が近づかないと作業をスタートさせない)、そして最後の1つはマルチタスク(仕事のできる人物は複数のプロジェクトを掛け持ちでやらざるを得ない)である。
「クリティカル・チェーン」は、これらの問題点を踏まえつつ、考え出されたもので、プロジェクトの人間的な側面にも注目しているという点で興味深い。ゴールドラット博士による『Critical Chain』の邦訳よりも先に出版されたということもあり、現時点では貴重なリソースと言えるだろう。(土井英司)

なんでもかんでも2分の1にはなりません 2005-03-21
 極太の帯に帯に仰々しく、「プロジェクト完了期間を2分の1に
縮める方法!」などと書かれているので、大いなる期待を抱いて買っ
てしまう方がいたり、「2分の1なんて胡散臭い」と感じる方がい
らっしゃるような気がします。ちなみに私は両方で、胡散臭いと思
いつつも買ったクチです。 遅れだけでなく進みも伝播させるというコンセプトと、人間の問
題行動に焦点をあてた、プロジェクト運営に関わったことのある方
には、いずれも身に覚えのあるであろう事柄が、きちんと整理され
ています。どうも、この手のビジネス書の帯やタイトルはセンセー
ショナルなものになりがちになるのが常なので、過大な期待は抱か
ずに読んでみるのが良いかと思います。 うまくいくプロジェクト運営に共通して見られる現象がいくつも
著されていて、ばかげた期待に振り回されなければ、プロジェクト
の成功を次のプロジェクトで再現させるためのヒントにあふれた、
本だと思います。 TOCの共通基盤は、思考プロセスで、クリティカルチェーンも
その上に成り立っていますので、まず最低でも「ザ・ゴール2」を
読んでおかれたほうが良いと思います。

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