最適購買への挑戦 リバースオークション編 |ディーコープ /高橋 量一

最適購買への挑戦 リバースオークション編最適購買への挑戦 リバースオークション編
ディーコープ /高橋 量一
ソフトバンククリエイティブ 刊
発売日 2002-10

ソフトバンクグループの中核を担い、大手企業向けにITを使った購買支援サービスを提供するディーコープが、最適購買を実現するツールとして自ら推奨するリバースオークション(競り下げ方式のオークション)について紹介したのが本書である。
リバースオークションのしくみは、インターネット上でバイヤーが示した調達条件にもとづき、複数のサプライヤーが競い合って見積もりを提示(再提示)し、最終的に一番安い価格で残ったサプライヤーが落札するというもの。サプライヤー同士の競争力で適正価格を導き出すというこのしくみにより、購買担当者の業務時間削減、購買担当者のスキルや主観に依存しない価格決定、属人的であった調達情報やノウハウのデータ化による企業ナレッジの蓄積が可能になるという。
本書では、こうした概説とともに、5つのステップからなるリバースオークションの実施プロセスと、段ボール、PC、上質紙、オフィス増床施工、コピー用紙の5つの実施事例を紹介している。また、購買を製造、販売、物流に続く「第4の利益源」と位置づける大きな視点から、経営戦略における調達部門のあり方や専任部署設置の意義、ITを活用した戦略的調達の効果・ポイントなどをまとめている。
詳細なノウハウまでは披露できないという断りが入れられているが、「流動性」の概念による対象商材の選定法など、すでに確立された実践的手法についても書かれており、参考になる。(棚上 勉)

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